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「能ある鷹は爪を隠す」同僚に比べて高い技能/技術を持っている場合は能力を出し惜しみすべきか考察




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同じ同じ部門で同じ仕事をしているのに給与が違う!!なんていう不満をよく耳にすることがあります。「自分だけが割を食っている気がする」と感じるのも当然のこと。このような場合に能力を出し惜しみすべきかどうか考察します。

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出し惜しみするメリット


・給与交渉が可能になる
・上司に自分の価値を伝えられる

出し惜しみするデメリット


・上司からの評価が悪くなる「ふてぶてしいやつと思われる」
・自分しか出来ない技能の場合は業務に支障が出る


上記の4つに多くの不満を抱える人たちが該当するメリット・デメリットが含まれていると思う。そこで、一番の解決方法と思われる「給与交渉」を目標に考察していこうと思う。同僚より10万も高く貰えれば不満を言う人は80%程はいなくなるのではないだろうか。



本当に昇給に値する技能だったかを考える


 自分では「私の持ってる技術は~~~ができて、お客様に~~~で有能なんです」と言いたいはずです。ネット上では馬鹿にされたりしますが、きっと秀でている部分はあると思います。しかし、その秀でている部分は本当に会社の役に立っているのでしょうか?



「会社に役立つ」とは?


 それでは、「会社に役立つ」とは何なのでしょうか。最上の答えは皆さんおおよそ感づいている通り「売上」に「役立つ」です。

 例えば大手製造業で働く事務員AさんとBさんがいるとする。スペックは下記を参考↓

Aさん
(30歳事務員男性。月給25万。総務事務として2年間給与の処理を担当している。エクセル等のIT技術は普通レベル。他に特出する技能なし)

Bさん
(30歳事務員男性。月給25万。総務事務員として物品の仕入れ担当・修繕担当(用度担当)をしている。長年の留学経験より語学が得意で英語はペラペラ。TOEICは950点である。また、簿記2級を取得しており、給与計算も経理実務も経験がある。ITは普通レベル。)




上記のようなスペックのAさん、Bさんがいた場合、一般的に優れているのは「Bさん」と考えるのが妥当である。なにしろ、国際時代になったとはいえ、英語を話せる人材は貴重なのは間違いない。また、基本業務経験1つを取ってもAさんに劣る部分はあまりないと言っても過言ではないと思う。

 それでは、これではBさんが不遇すぎるので「給与交渉」は上手くいく!!というのは「×」である。

 Bさんが優れているのは言うまでもありません。同僚も認めるところでしょう。では、用度担当が英語を話し、経理知識があるメリットは何なのでしょうか?利益を生み出せますか?

 これの答えは「yes」でも「no」でもありません。個人次第です。ただ、英語を出来る用度担当に利益を生み出すことはほぼ不可能でしょう。なんせ悪い言い方をすれば用具を「仕入れているだけ」なのですから。技量がありながらも社内で生かせてないならば会社がBさんを評価する必要性がどこにも見当たらないのです。これではBさんを評価しろって言われても誰も評価できる要素を見出せません。



個人の技能を評価してもらう方法はないのか?


 運よく自分の技能を生かせる部門に配属されていれば問題ないのですが、上記のBさんのように自分の経験や知識が生かせない(利益に結び付かない)部門に配属されている場合は泣き寝入りするしかないのでしょうか。

 これも答えは「NO」だと強く主張します。
例えば「語学」。これを利益に繋げられないだろうか。世界にはamazonや楽天、ebayなど他にも国内では知りえない大手の小売業が数多存在します。日本は世界の1部分にすぎません。生かせない訳がないのです。

「これまでに取引していた商品は本当に一番安かっただろうか?」
「機能性や効率を考えた場合に労働力をプラスに持っていけるような商品は諸外国にはだいだろうか?」


Bさんであれば「語学」を生かし、他の職員には成しえない方法で収益行動を取れるのではないでしょうか?また、経理の知識もあれば労働力の定量的分析も四則計算程度であれば可能なのではないでしょうか?

 これらの行動を恐れる同僚は多いかもしれません(自分の地位が危ぶむ為)。しかし、失敗するにしてもやる価値は十分にあるかと思います。社長がそれを拒むことも少ないと思います。

 このように、「技能」を「収益」に結び付けれてこその評価になるはずです。悲しいかな、会社ってやつは想像以上に現金な人ばかりですからね。



「給与交渉」へgoサイン!?


 答えは「no」でしょう。何故ならば、まだ目的の入り口に立っただけなのですから。「給与交渉」に持ち込めるのは「技能と成果」の2つを持っている人にだけゆるされた特権です。

 一番の山場は「成果」です。海外取引を考えるまでは容易に素人でも辿り着きます。それを実行して上手く流れに乗せることが「技能」の生かせる場所なのです。簡単にいくわけはありません。途中で頓挫することもあるでしょう(筆者も職業柄企画の頓挫は多数経験済みです)。しかし、頓挫することで評価がマイナスにはならないでしょう。表面上怒られたって意外と上長は次の企画を楽しみに待っててくれたりもします。何より、自分の身についてくれることが非常に多いです。「若いうちは苦労しろ」なんて言われますが、「苦労」の意味が「業務量」だけでなく、それを含めた「経験」の苦労のことなんだと実感できる瞬間がいつかあると思います(少なからず筆者はありました)

 「成果」が出れば給与交渉せずとも給与が上がったりしますが、会社は発生した成果を逃したくないため、Bさんがここで実力の出し惜しみをした場合は交渉に応じてくれる確率が上がると思います。それでもダメならば、その実力は他社でも生かせる実力になっていることが多いので、転職をそこで考えてみるのも良いかもしれませんね。



元々「成果」も「技能」も持っていた場合はどうすれば?


 たまにいますね、こういう人。私は「菩薩社員」って呼んでます。しかし、人は菩薩にはあまりなれないものです。いきなり出し惜しみもありかもしれません。ですが、やはり能力の出し惜しみには「リスク」が伴います。上述の通りのリスクです。

 このリスクは勤めている会社での自分の「立場」に大きな悪影響をもたらすでしょう。そこまでかけて、「行く先は間違いなくあるから転職を考えていい」と思えるほどの技能をお持ちならば、その会社に固執する意味はないかもしれません。

 部長も社長も私人です。特殊な能力を評価するには、特殊な能力に対する理解が必要になります。それを評価できない人は出来ないのです。しかし、「利益を生む能力に需要がない」なんていう状況は、経営分析を長らくやってきた経験より「絶対ない」と言い切れます。もし、次の職に不安を感じるようであれば、それは誰でもちょっと頑張れば出来る技能なのかもしれません。少し考慮の余地がありそうですね。



終わりに


 給与交渉って難しいですね。まさにハイリスクハイリターン。でも、パチンコみたいなハイリスクマイナスリターンより相当面白いのではないでしょうか?本当に評価されない時期っていうのは毎日イライラ目元ピクピクしますが、焦らずゆっくり自分を分析してみるのがいいかもしれません。

 いきなり「評価しないなら辞めてやる!」なんていう暴挙に出ず、「評価の基準は何なのか?」「社長や部長はどういう技能を求めているのか」ストレートに訪ねてみればやる気のある社員に見えつつ、聞きたいことにもありつけるかもしれません。私は苦手ですがこういうことをコミュニケーションが得意な人は「その場」で実践できてしまうのでしょうね。妬ましくも羨ましい限りです。